McAfee Security for Microsoft Exchange 8.6.0

Microsoft ウイルス スキャン API(VSAPI)の設定

Microsoft VSAPI を使用すると、電子メール クライアントを使用してエンドユーザーが電子メールにアクセスする際に、MSME によってその電子メールがスキャンされます。

Microsoft Exchange では、電子メールの保存先は Exchange Information Store というデータベースになります。新しいメールを受信すると、Exchange サーバーから Outlook クライアントに変更内容が通知されます。これによって、オンアクセス スキャンがトリガーされます。

この機能を使用できるのは、メールボックスの役割を有する Microsoft Exchange 2007/2010 Server 上に限られます。
オプションの定義
オプション 定義
[ 有効] 選択すると、Outlook などの電子メール クライアントを使用してエンドユーザーがアクセスする場合にのみ電子メール メッセージがスキャンされます。この機能によってスキャンされるのは、Microsoft Exchange Information Store ですでに使用可能な電子メールか、またはAV スタンプに不一致がある電子メールです。
[ プロアクティブ スキャン] 選択すると、Microsoft Exchange Information Store に書き込まれる前に電子メール メッセージがスキャンされます。

この機能は、以下の状況で有効にします。

ハブ トランスポート サーバーで MSME が構成されていない状態で、感染した電子メールがメールボックス サーバーによって受信された場合、Exchange Information Store に書き込まれる前にその電子メールは検出されます。
通常、パブリック フォルダー データベースに送信されたコンテンツは、ハブ トランスポート サーバー経由でルーティングされません。コンテンツがストアに受信される前に必ずスキャンされるようにするためには、パブリック フォルダー データベースのプロアクティブ スキャンを有効化することをお勧めします。
[送信トレイのスキャン] 選択すると、送信トレイ フォルダーの電子メール メッセージがスキャンされます。

電子メールがハブ トランスポート サーバーによって受信される前でも、MSME によって送信トレイ内の電子メールがスキャンされ、ハブ サーバーの負荷が軽減されます。

[最小の保存期間(秒)] 指定期間内に受信された電子メールのみがスキャンされるように値を指定します。指定時間前に受信された電子メールはスキャンされません。

デフォルトでは値が 86400 秒に設定され、これは 1 日に相当します。

[スキャンのタイムアウト(秒)] 電子メールのスキャンに許可される最大時間。電子メールのスキャン時間が指定値を超えると、[設定と診断][オンアクセス設定][全般][スキャンが失敗した場合] で指定したアクションが実行されます。デフォルトでは、値は 180 秒に設定されています。
[スキャン スレッドの数] オンアクセスおよびプロアクティブ スキャン キュー内のアイテムの処理に使用されるプール スレッドの数を指定します。デフォルト値は 2 * <プロセッサ数> + 1 です。McAfee では、パフォーマンスを向上させるため、[デフォルト] チェックボックスを選択することをお勧めします。